文献

J-GLOBAL ID：201402244100772823   整理番号：14A0877560

ミトコンドリアの活性酸素種(ROS)とROS誘導性ROS放出

MITOCHONDRIAL REACTIVE OXYGEN SPECIES (ROS) AND ROS-INDUCED ROS RELEASE

著者 (3件)： ZOROV Dmitry B. ,  JUHASZOVA Magdalena ,  SOLLOTT Steven J.
資料名： Physiological Reviews  (Physiological Reviews)
巻： 94  号： 3  ページ： 909-950  発行年： 2014年07月 
JST資料番号： C0603A  ISSN： 0031-9333  CODEN： PHREA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ミトコンドリアにおいて正常な代謝で生じる副産物である活性酸素種(ROS)の蓄積を調整するためのROS放出機構が存在する一方で,ミトコンドリア内およびミトコンドリア間での酸化還元環境の変化が原因となるROSレベル維持のためのROS誘導性ROS放出(RIRR)機構も存在することを背景とし,ミトコンドリアでのROSおよびその関連事象,ならびにミトコンドリアのROS調節機構とその生理学的意義を以下の項目で解説した。1)ROS:一般的な定義,2)ROS:シグナル伝達から病理まで,3)ROS:酸化還元ストレス,4)ミトコンドリアにおけるROS産生,5)ミトコンドリア膜透過性遷移孔(mPTP)に関連したROS誘導性ROS放出,6)RIRRとCa²⁺,7)ミトコンドリア内区画化,8)振動モードにおけるミトコンドリアRIRR,9)IMAC関連RIRR,10)RIRR関連病態:ΔΨホメオスタシスの重要性,11)ドライバおよびレポーターとしてのミトコンドリアΔΨの実用性。以上より,ミトコンドリアでのROS産生に端を発する一連の生理学的事象とその機構,ならびにミトコンドリアの反応と情報伝達,さらにはそれらの生理学的意義をROSとその調整機構の一つであるRIRRに焦点を当てて解説を行った。

シソーラス用語： *ミトコンドリア ,  細孔 ,  イオンチャンネル ,  *活性酸素 ,  *細胞生理 ,  生合成 ,  ホメオスタシス ,  酸化還元反応 ,  応答 ,  細胞情報伝達 ,  濃度 ,  細胞死 ,  膜電位 ,  ミトコンドリア膜 ,  代謝経路
準シソーラス用語： Ca2+シグナル ,  *ROS誘導性ROS放出 ,  アニオンチャンネル ,  ストレス応答 ,  ミトコンドリア経路 ,  ミトコンドリア内膜 ,  ミトコンドリア膜電位 ,  ミトコンドリア膜透過性遷移孔 ,  細胞内情報伝達 ,  細胞内濃度 ,  酸化還元バランス ,  酸化還元平衡

分類 (4件)： 細胞構成体の機能  (EF03060C) ,  細胞膜の輸送  (EF04020R) ,  細胞生理一般  (EF02010S) ,  生物学的機能  (EB02020R)

タイトルに関連する用語 (4件)： ミトコンドリア ,  活性酸素種 ,  ROS ,  放出