抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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凍土の高強度や遮水性を利用すべく人工的に造成される凍土壁は,トンネル掘削(防護などの建設工事における確実な地盤改良工法)などに50年以上活用されてきた。それゆえ我が国においては,1960年頃より凍土や凍土壁に関する研究および技術開発が継続されている。しかしながら,凍土および人工凍土壁の基礎知識,技術,実績は,一般的にはあまり理解されていない。そこで本解説では,最初に寒気によって形成する自然の凍土から冷凍機を用いて人工的に造成する凍土までの様々な凍土を紹介し,その後に人工凍土壁に関する実績や設備,凍土壁の造成・維持技術,凍土壁の特性を説明する。本解説により,福島第一原発事故対策で最近注目されている凍土遮水壁,および今後とも大都市地下開発での大深度および大断面掘削防護に不可欠な凍土土留め壁への理解が深まることを期待する。(著者抄録)