抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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硫黄は火山周辺などの自然界から,単体としてほぼ純粋な形で得ることができる元素の一つである。単体の硫黄は,古くから火薬の原料,マッチの着火燃焼剤,燻煙殺菌や皮膚軟膏の原料として用いられてきた。また,含硫黄有機化合物として,植物や我々の体内にも存在する。この含硫黄有機化合物は,現在の抗生物質が登場する以前には感染病の化学療法にも用いられていた。硫黄の用途や,身の回りに存在する硫黄化合物について化学的な視点から紹介と解説を行った。特に,生体内の硫黄元素について,「硫黄元素を含むアミノ酸」,「食用植物の香気成分としての含硫黄有機化合物」,「合成抗菌剤の歴史における硫黄元素」,の項立てで詳細に解説した。