抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ストック‘ビンテージホワイト’からシナポイルグルコシドおよび2種類のケンフェロール配糖体が主要成分として単離され,それらは化学およびスペクトル分析により1-O-(trans-sinapoyl)-β-glucopyranoside,kaempferol 3-O-(2-O-α-rhamnopyranosyl)-β-glucopyranoside-7-O-α-rhamnopyranoside,そして,kaempferol 3-O-(2-O-α-rhamnopyranosyl)-β-arabinopyranoside-7-O-α-rhamnopyranosideと同定された.‘ビンテージホワイト’から得られたこれら3つのフェノール化合物はビンテージシリーズの他の有色の8品種でも主要成分であった.これらのうち,1-O-(trans-sinapoyl)-β-glucopyranosideは,Arabidopsisにおいてシナピル化アントシアニン合成のための重要なアシル基供与体であることが知られている.さらに,有色のストックビンテージシリーズにおいて,シナピル化アントシアニンの比率が高いほど分子内コピグメンテーションによる花色の青色化が強いことから,1-O-(trans-sinapoyl)-β-glucopyranosideは,分子内コピグメンテーションによって引き起こされるストック花色の青色化において,重要な役割を果たしていることが推察された.(著者抄録)