抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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核融合反応は,将来の発電システムの動力源に利用しようと,国際的に協力して研究が進められている。国際熱核融合実験炉(ITER)はその一環である。ITERは,超伝導コイルであるトロイダルコイルや中心ソレノイドを利用して強力な磁場を発生させ,プラズマをドーナツ状に閉じ込めることで,高温のプラズマを維持するとともに,核融合を行わせ,発生した中性子をブランケット部材に当てることで,トリチウムを連続的に生成する実験炉である。ITERによる高温プラズマ閉じ込めが成功したのち,ブランケット内に設置する水管内の水を沸騰させて熱を取り出し発電する核融合炉発電システムの原型炉が計画されている。本研究は,原型炉運転中の緊急停電時に,受動的に動作する冷却システムを開発することを目的としている。核融合炉メンテナンスのために,ブランケットやダイバータを12分割したセクタを,遠隔操作でクライオスタット外に取り出し,保守室に移動させることが予定されている。セクタは,クライオスタットから保守室まで,コリドールと呼ばれる通路を通って移動させる。そこで,コリドールにセクタが搬入された際の冷却システムに関する検討を行う。(著者抄録)