抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農研機構・九州沖縄農業研究センターが開発した黒大豆品種と黒大豆に特徴的なファイトケミカルであるアントシアニンとプロアントシアニジンの分析法について,九州沖縄農業研究センターによる最近の成果を紹介するとともに,それら分析法を国産黒大豆に適用することで,ファイトケミカルの変動や相関について実態を明らかにし,百粒重との関係について検討した結果を解説した。まず,黒大豆について概説した後,農研機構が開発した黒大豆品種「クロダマル」,「くろさやか」について,それぞれの開発経緯,品質特徴を紹介した。次に,黒大豆中の総アントシアニン分析法について,pH differential法に基づく分析法を,また,黒大豆中のプロアントシア二ジン分析法について,DMAC(4-ジメチルアミノシンナムアルデヒド)法に基づく黒大豆中の総プロアントシアニジン分析法を,それぞれ抽出操作と定量操作に分け紹介すると同時に,それぞれの化学構造,分析法,分析法の概要,参考文献をまとめた。さらに,国産黒大豆のアントシアニンとプロアントシアニジンの含量について,収集した黒大豆の品種・銘柄,産地および検体数の一覧表と総アントシアニン量,総プロアントシアニジン量を示した。最後に,黒大豆の百粒重と機能性成分量との関係について調べた結果,百粒重によりアントシアニンやプロアントシアニジンの多少は判断できないこと,また,黒大豆の総アントシアニンと総プロアントシアニジンとの関係について調べた結果,両者に強い正の相関が認められた。