抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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拘束溝成形(CGP)は,強度の塑性変形を加えた超微細粒シート金属を加工するための魅力的な技術である。溝型の設計はCGP中の材料のミクロ組織や機械的性質の発達にとって非常に重要である。そこで,本研究では,商業的に純粋なNiシートのCGPにおける溝の幅と角度の効果を,実験的および数値法によって調べた。その結果,2mm厚さのシート試料について最適な組み合わせの機械的性質が,溝幅が2mm,溝角度が45°とした2パスのCGPによって得られ,降伏および引張り強度がそれぞれ,476.3および532.3MPa,破断伸びが10.6%,そして平均硬さは218.9HVであることを示している。今回の場合,平均幅が約500nmの数多くの伸びたサブグレインが観察され,はっきりとした高傾角粒界を有する別の粒がミクロ組織中に出現し始めている。小さな溝角度を備えたCGPは,いっそう有効なパスを導くが加工速度は遅い一方で,小さな溝幅でせん断の強さを高めている。扁平化について簡略化したモデルにより,詳細な解析をCGP中の安定なせん断変形を維持する加工条件を構築しており,すなわち,溝角度が45°のとき,溝幅の試料厚さに対する比率の上限は,1.25であり,あるいは比率が1.0のとき,溝角度上限値は50.8°であることを確立している。この限度を一度超えると,変形モードは純粋なせん断から曲げに変わる可能性がある。数値的および実験的な結果は,純粋なせん断と比べて,曲げ変形は加工硬化と応力集中のためにシート表面でミクロな割れを引き起こしやすいことを明らかにしている。さらには,溝幅が3mm,その角度が45°を有する溝型を使い,回転した立方晶系組織{100}(011)が焼鈍Tiシートの強い立方晶系組織{100}(001)から発達する。CGP型の成形荷重は溝幅と共に指数的に低下するが,溝角度とはさほど大きな変化を示さないことを示している。Copyright 2014 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.