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J-GLOBAL ID：201402247164053374   整理番号：14A0642898

水稲の放射性セシウム吸収抑制対策

著者 (1件)： 太田健 (農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究セ 農業放射線研究セ)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 85  号： 2  ページ： 90-93  発行年： 2014年04月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大気圏核実験やチェルノブイリ原発事故による放射能汚染に対応して,日本では早くから作物および土壌の放射性セシウムに関する研究が行われてきた。その中で,カリウム施肥が水稲の放射性セシウム吸収を抑制するという知見も得られていた。2011年度には水稲への放射性セシウムの移行係数の解析が行われ,その結果に基づいて交換性カリウム25mg/100gを目標にした土壌改良が提案された。福島県では2012年度からこの水稲の放射性セシウム吸収抑制対策が実施され,100Bq/kgという基準値を超える玄米の割合は激減した。放射性セシウムの時期別吸収パターンとカリ肥料の施肥法,稲藁の施用,作土深,灌漑水,品種差などについても解説した。

シソーラス用語： *水稲 ,  *セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  生体吸収 ,  放射能汚染 ,  *カリウム ,  施肥 ,  カリ肥料 ,  係数 ,  土壌改良 ,  福島県 ,  玄米 ,  汚染防止
準シソーラス用語： 移行係数 ,  *交換性カリウム ,  *放射性セシウム

分類 (2件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  稲作  (FC03020C)

引用文献 (19件)：

• Fujiwara, T. 2013. Cesium uptake in rice: Possible transporter, distribution, and variation. In T. M. Nakanishi and K. Tanoi (ed.) Agricultural implications of the Fukushima nuclear accident, p.29-35. SpringerJapan.
• 福島県.土壌肥料技術指針.http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/junkangatanougyou_sehi_dojoushishin1.pdf
• 農林水産省・福島県・(独)農業・食産業技術総合研究機構・(独)農業環境技術研究所2014.放射性セシウム濃度の高い米が発生する要因とその対策について.http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/pdf/kome.pdf
• 加藤直人・伊藤純雄・木方展治・藤村恵人・池羽正晴・宮崎成生・斎藤幸雄・廣岡政義2012.水田土壌のカリウム供給力の向上による玄米の放射性セシウム濃度の低減.研究成果情報(農研機構・放射能対策技術).http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/narc/2011/a00a0_01_67.html
• 駒村美佐子・津村昭人・山口紀子・藤原英司・木方展治・小平 潔2006.わが国の米,小麦および土壌における90Srと137Cs濃度の長期モニタリングと変動解析.農業環境技術研究所報告, 24,1-21.

タイトルに関連する用語 (3件)： 水稲 ,  放射性セシウム ,  対策