抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は中学校技術・家庭科技術分野の木材加工学習における失敗体験が学習意欲や知識の定着に及ぼす影響や関連について調べたものである。中学校1年生を対象とした失敗体験についてのアンケート調査と技能知識を問うペーパーテストの結果を分析した結果,失敗体験は「意味のある失敗体験(CA型)」と「意味のない失敗体験(NC型)」に分類でき,CA型は体験数の増加に伴い技能知識の得点が高まることが示唆された。また,作業工程10項目において,失敗体験と学習意欲との関係をアンケート調査により分析した結果,切断時の曲がりや工具の打痕など,修正の見通しが立つ失敗については意欲の低下が比較的少なく,「木材が大きく割れる」,「組み立て時に製品が歪む」などの修正の見通しが難しそうな失敗や最終段階における失敗については意欲の低下が顕著に見られた。これらのことから,生徒個々の失敗の質や作業内容に応じた適切な支援の重要性が認識された。(著者抄録)