文献

J-GLOBAL ID：201402247958834370   整理番号：14A0524650

塩分ストレス耐性と関連させた塩生植物におけるROSホメオスタシス

ROS homeostasis in halophytes in the context of salinity stress tolerance

著者 (3件)： BOSE Jayakumar (Univ. Tasmania, Tas, AUS) ,  RODRIGO-MORENO Ana (Univ. Firenze, Sesto Fiorentino, ITA) ,  SHABALA Sergey (Univ. Tasmania, Tas, AUS)
資料名： Journal of Experimental Botany  (Journal of Experimental Botany)
巻： 65  号： 5  ページ： 1241-1257  発行年： 2014年03月 
JST資料番号： C0579A  ISSN： 0022-0957  CODEN： JEBOA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 塩生植物は,塩分ストレス耐性メカニズムを解明するためには理想的であり,酸化ストレスのシグナル伝達や活性酸素種(ROS)の解毒は,その必須要素として知られている。本レビューでは,ストレス誘発性のROS生成における塩生植物と非塩性植物との差異,耐塩性と高抗酸化活性との関連などについて検討する。Na⁺を効率的に排出するメカニズムを持つ耐塩性植物は,高レベルの抗酸化活性を必要とするわけではなく,H₂O₂「サイン」がシグナル伝達ネットワークで作動していると考えられる。この概念によると,塩生植物では,高レベルのスーパーオキシドジスムターゼがH₂O₂「サイン」の迅速な誘導に必要とされるが,他の酵素的抗酸化物質の役割は,シグナル伝達後には,H₂O₂の基底レベルを減少させることと考えられる。最後に,ヒドロキシルラジカルの細胞構造に及ぼす有害効果を防ぐには,非酵素的抗酸化物質が重要であることを示す。

シソーラス用語： *塩生植物 ,  *活性酸素 ,  酸化ストレス ,  耐塩性 ,  *ホメオスタシス ,  ヒドロキシルラジカル ,  スーパーオキシドジスムターゼ ,  カリウム ,  ナトリウム ,  過酸化水素 ,  細胞膜 ,  酸化防止剤
準シソーラス用語： ROS ,  シグナル伝達 ,  プログラム細胞死 ,  *塩分ストレス ,  原形質膜 ,  抗酸化物質

分類 (2件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (5件)： 塩分 ,  ストレス耐性 ,  塩生植物 ,  ROS ,  ホメオスタシス