抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1960年にサンタバーバラ市では歴史的建造物条例が採択された。続いて,エル・プエブロ・ワエホ・ランドマーク地域(スペイン語で古い集落を意味し,以下EPV)が指定され,新築される建築物の様式に制限が加えられた。さらに,歴史的な重要建築物が指定されていった。その後,EPVは拡張され,1982年に建築物等のデザイン規定を具体的に示したEPVデザイン・ガイドラインが採択された。本研究では,EPVデザイン・ガイドラインの基本的な考え方と規定について調査・整理した。そして,統一感のある市街地がどのように創造・保全されてきたのか,それを可能とした要因について新たな知見を明示した。まず,1920年代初頭に市民活動家らが思い描いたイメージが今日までほとんど変わることなく受け継がれてきていること,EPVとデザイン規定がその重要な役割を担っていることが分かった。EPVデザイン・ガイドラインの目標は,すべての建築物の新築・改築・改修等に際してのデザイン審査を通して,中心市街地,ミッション地域,カブリロ・ブールバード沿いをスパニシュ様式の景観的に統一された地域として継続的に創造していくことである。