抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
精密濾過(MF)あるいは限外濾過(UF)等の低圧膜は飲用水処理に実用的な方法になったが,膜ファウリングによる問題にまだ対処しなければならない。この研究の目的は5種の表面水を比較し,水の汚損能の予測に使用できる水質に関係する指標を同定することであった。商業利用可能な中空繊維MF膜を用いて,ベンチスケール濾過試験を行った。定常流モードでの長期(2~3日)濾過を自動逆流洗浄によって行った。この研究での膜ファウリングは運転を通じて行った周期的な逆流洗浄の結果として不可逆性であった。溶存有機炭素(DOC),UV吸収,Ca濃度と混濁度等の容易に得られる水質指標は濾過試験で見られた膜ファウリングの程度を説明することができなかった。蛍光励起-発光マトリックス(EEM)が水中の蛋白質様物質の存在に関する情報を提供することができ,蛋白質へのピークが膜ファウリングとの関係を示した。有機炭素検出による液体クロマトグラフィー(LC-OCD)によって定量した5つの水での高分子量とUV光吸収への無反応によって特徴づけられる生体高分子の濃度がファウリング速度とよい相関を示した。ポリ塩化アルミニウムによる凝集が全てのケースで膜ファウリングを軽減した。また,凝集した水で見られたファウリングの程度が生体高分子濃度と相関した。生体高分子濃度と原水で確認されたファウリング速度との相関も凝集した水へ適用できた。これらの結果は,この研究での膜ファウリングへの生体高分子の寄与が大きいことを示し,この観察はそれぞれの試験の停止時に抽出した汚損物質の分析によって支持された。LC-OCDによって定量した生体高分子濃度が低圧膜での水のファウリングポテンシャルの重要な指標として使用できる。Copyright 2014 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.