抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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弓削商船高等専門学校のカリキュラムでは,専門科目は,座学とそれに対応する実習・実験が対になっていることが多い。トライボロジーに関する科目としては,本校では旧カリキュラムでは4年次に,新カリキュラムでは5年次に選択科目として表面工学を用意している。しかし,それに対応する実験や実習は行われていない。そこで,座学で学んだ内容をより深く理解するために,摩擦や摩耗に関する工学実験のテーマを考え,その工学実験で使用する実習用の実験装置を製作することにした。実験装置のアイデアを出す際,「トライボロジーに関する工学実験のテーマ」「座学の理解を深める」という2つをコンセプトをもとにアイデアを考えた。その中で,「トライボロジーに関する工学実験のテーマ」のひとつとして,摩擦について実験できる滑り台が挙がった。滑り台は,物体の滑り始める角度を測定し,摩擦係数を求めることができるが,物理の例題等にもよく取り上げられているものであるため,今回は,転がり摩擦について実験する装置を製作することにした。作成した手引きにしたがい予備実験を行い,実験条件,実験の目的や実験手順をより分かりやすくするために,手引きの改良を行った。その過程で,角度が大きくなると転がり時間の差がなくなり,実験データのグラフからでは何度から差がなくなるのかが明確には判断できなくなることがわかったため,検定を用いて判断することにした。