抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,レクチン内表面および水媒体中にてサイズ依存デキストラン負荷能力を持つ,蛋白質ナノチューブ(NT)の合成および構造について述べる。このNTは,最終層としてコンカナバリンA(ConA)を被覆の,トラックエッチングポリカルボナート(PC)膜(細孔径400nm)に,ポリ-L-アルギニン(PLA)とヒト血清アルブミン(HSA)を交互にLBL積層集合し,調製された。そのPCテンプレートの溶解は,(PLA/HSA)
2PLA/ConAのNTを生成し,これは,外径419±14nmおよび壁厚50±7nmを有した。2-[4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジニル]エタンスルホン酸(HEPES)緩衝溶液中にて,そのNTは,その細孔にフルオレセインイソチオシアナート(FITC)標識のデキストラン[分子量4kDa,FITC-Dex(4k)]を,効率的に捕獲した。その境界FITC-Dex(4kDa)/ConAの比率は,2.1(mol/mol)であると推定された。その壁上のConAの4つのグルコシル残結合サイトの内2つは,そのチューブの水性内相に,多分面しているであろう,そしてそれらは,FITC-Dex(4k)と結合することができる。そのデキストランの分子量が20kDaより大きい時,ひとつの手の上に,僅か半量のFITC-Dexが,そのチャネルに負荷される。小角X線散乱測定は,そのFITC-Dex(4k)の慣性半径(R
g)が,1.45nm(5.0mg/ml)であることを明らかにした。それは,ConAの各結合サイトが,独立して相互作用するのに十分に小さい。対照的に,FITC-Dex(20k)およびFITC-Dex(40k)は,それぞれ3.75nm(5.0mg/ml)および6.62nm(4.0mg/ml)であった。これらの大きなデキストランは,そのチューブ壁上にてConAと当量複合体を,多分形成するのであろう。Copyright 2014 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.