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J-GLOBAL ID：201402249898754529   整理番号：14A0844179

催色期に収穫したカラーピーマン果実の着色促進に関する要因について

Factors Affecting Color Development in Sweet Pepper (Capsicum annuum L) Fruit Harvested at Breaker Stage of Mature-green Fruit

著者 (6件)： 吉田千恵 (宮城県農業・園芸総合研究所) ,  高橋正明 (宮城県農業・園芸総合研究所) ,  岩崎泰永 (宮城県農業・園芸総合研究所) ,  古野伸典 (山形県庄内総合支庁農業技術普及課産地研究室) ,  松永啓 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所) ,  永田雅靖 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 13  号： 2  ページ： 155-160 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 催色期のカラーピーマン果実の着色促進について,温度,植物ホルモンおよび光照射の影響について調査を行った.その結果,処理温度は20~25°C程度が適温であったが,温度だけでは着色促進効果は少なく,薄赤色の果実となった.また,10°Cの低温と30°C以上の高温でクロロフィルの減少が抑制され,30°C以上の高温ではクロロフィルの緑色と色素の赤色が混在する黒っぽい暗赤色の果実となった.植物ホルモン処理は,エチレンとジャスモン酸メチルの単独処理では着色促進効果がみられなかったが,両方を同時に処理すると色価が増加する傾向がみられた.しかし,その場合でも色価の増加は多くはなく,薄赤色となり,これらの植物ホルモン処理による追熟効果は期待できなかった.一方,20°Cで蛍光灯を用いて光照射を行ったところ,照射時間および照射強度が高まるほど,色価量が増加し着色促進効果が認められた.カラーピーマンの着色には,温度とともに光条件が大きく関与することが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： 光照射 ,  温度 ,  *トウガラシ ,  植物ホルモン ,  *着色 ,  クロロフィル ,  時間 ,  アルケン ,  オレフィン化合物 ,  脂環式ケトン ,  ケトエステル
準シソーラス用語： *カラーピーマン ,  パプリカ ,  照射時間

分類 (1件)： 野菜  (FC03043X)

物質索引 (2件)： エチレン ,  ジャスモン酸メチル

引用文献 (18件)：

• Bouvier, F., R. A. Backhaus and B. Camara. 1998. Induction and control of chromoplast-specific carotenoid genes by oxidative stress. J. Biol. Chem. 273: 30651-30659.
• Bramley, P. M. 2002. Regulation of carotenoid formation during tomato fruit ripening and development. J. Exp. Bot. 53: 2107-2113.
• Deli, J., P. Molnar, Z. Matus and G. Toth. 2001. Carotenoid composition in the fruits of red paprika (Capsicum annuum var. lycopersiciforme rebrum) during ripening: biosynthesis of carotenoids in red paprika. J. Agric. Food Chem. 49: 1517-1523.
• 合田幸広・中西俊元・坂元史歩・佐藤恭子・米谷民雄・山田 隆.1996.HPLCによる市販パプリカ(トウガラシ)色素中の色素成分の分析.食衛誌.37: 20-28.
• Hornero-Mendez, D., R. G.-L. de Guevara and M. I. Mnguez-Mosquera. 2000. Carotenoid biosynthesis changes in five red pepper (Capsicum annuum L.) cultivars during ripening. Cultivar selection for breeding. J. Agric. Food Chem. 48: 3857-3864.

タイトルに関連する用語 (7件)： 収穫 ,  カラー ,  ピーマン ,  果実 ,  着色 ,  促進 ,  要因