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J-GLOBAL ID：201402250001783430   整理番号：14A1467251

石材を配置した新設護岸での藻場形成と魚介類の蝟集効果

EFFECTS OF NEW REVETMENT WITH STONES ARRANGED ON SEAWEED BED FORMATION AND GATHERING OF MARINE ORGANISMS

著者 (6件)： 中原真哉 (一般財団法人広島県環境保健協会) ,  大道優平 (一般財団法人広島県環境保健協会) ,  平岡喜代典 (一般財団法人広島県環境保健協会) ,  川本康功 (防衛省中国四国防衛局調達部土木課) ,  寺脇利信 (独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所) ,  岡田光正 (放送大学教養学部)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 70  号： 1  ページ： 44-51 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 石材を不均一に配置した新設護岸での藻場形成と魚介類の蝟集効果を明らかにするため,広島湾岩国市地先で施工された新設護岸と,周辺海域の藻場(本土側藻場,島嶼部藻場)で水質等の環境特性,海藻類及び魚介類の調査を行った.新設護岸の環境は,水深が浅く,波当りが小さい等,本土側藻場の環境に近かった.新設護岸の海藻湿重量と種類数は,本土側藻場を上回る傾向にあり,海藻の鉛直分布と群集組成は本土側藻場と比較的似通っていた.新設護岸で確認された魚介類は,本土側及び島嶼部藻場との共通種が多く,本土側藻場の平均確認密度をほぼ上回っていた.このような結果から,0.5~1.0m程度の石材を不均一に配置することで,藻場の形成と魚介類の蝟集効果が示唆された.これは,岩国市地先と類似した環境において適用が可能となる.(著者抄録)

シソーラス用語： *護岸 ,  *石材 ,  *海洋動物 ,  湾 ,  藻場 ,  海洋環境 ,  生息環境 ,  生息密度 ,  季節的変動 ,  体重 ,  クラスタ分析 ,  多様性 ,  広島湾 ,  湿重量
準シソーラス用語： *魚介類

分類 (3件)： 海岸工学  (RC13000X) ,  生態系  (EE01040P) ,  水産生物学一般  (FH02010Z)

引用文献 (16件)：

• 1) 小河久朗:5. 藻場,河口・沿岸域の生態学とエコテクノロジー(栗原康編著),pp. 161-172,東海大学出版会,1988.
• 2) 瀬戸内海環境情報センター:瀬戸内海の環境情報,http://seto-eicweb.pa.cgr.mlit.go.jp,2007.
• 3) 向井宏:干潟・藻場の再生事業:その問題点,AIRIES,pp. 53-60,2011.
• 4) 須藤俊造:海藻・海草相とその環境条件との関連をより詰めて求める試み,藻類,Vol. 40,pp. 289-305,1992.
• 5) 森政次,野田頭照美,新井洋一:人工護岸の造成とその生物的効果について,沿岸海洋研究ノート,Vol. 29,No. 1,pp. 37-50,1991.

タイトルに関連する用語 (6件)： 石材 ,  新設 ,  護岸 ,  藻場 ,  魚介 ,  蝟集効果