抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気温をより正確に測定するために,日射や風雨の影響を遮蔽する様々な気象観測用の通風筒が考案されているが,これまで客観的な影響評価がされていない。そこで,通風筒の様々な性能を比較する基準を設け,技術的資料とするために,現在市販されている通風筒の中から,6種類の強制通風式と4種類の自然通風式を選定し,JMA-95型地上気象観測装置用通風筒を比較基準として特性調査を実施した。強制通風式について,構造の違いにより日射の影響によると考えられる正の気温差がみられた。これらは断熱材がない二重構造の場合であった。自然通風式について,最大+3.9°C,最小-3.4°Cの気温差が見られた。これらの要因は,前者は日射の影響,後者は夜間の気温急変時における放射冷却による応答速度の差の影響と考えられる。また,構造の違いにより降水時に負の気温差が見られた。降水の侵入や雨滴の滞留などによると考えられる。(著者抄録)