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J-GLOBAL ID:201402250375993080   整理番号:14A0727472

VTA(腹側被蓋野)のGABAニューロンがドーパミンおよびコリン作動系の制御を介して特定の学習行動を調節する

VTA GABA neurons modulate specific learning behaviors through the control of dopamine and cholinergic systems
著者 (3件):
資料名:
巻: 2014  号: Jan  ページ: WEB ONLY  発行年: 2014年01月 
JST資料番号: U7035A  ISSN: 1662-5153  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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中脳辺縁報酬系は,主に腹側被蓋野(VTA)および側坐核(NAc)ならびにそれらの求心性神経連結および遠心性神経連結からなる。この回路系は,意欲を喚起する結果に関連づけられた刺激についての学習に必須である。さらに,常習性薬物はこの回路系に影響を及ぼし再構築を行い,それが常習性薬物の嗜癖特性の基盤となると考えられている。VTAにはドーパミン(DA)ニューロンだけでなく,約30%を占めるγ-アミノ酪酸(GABA)ニューロンも含まれる。VTAからNAcへの報酬事象および嫌悪事象の両方のシグナル伝達を担うのはDAニューロンであるとされることがほとんどであり,GABAニューロンの役割は近年になるまでほとんど無視されてきた。GABAニューロンはDAニューロンの局所性抑制のみならず,NAcなどの投射領域の長距離性抑制も担う。本稿では,生体内および生体外での電気生理,薬理遺伝学的操作および光遺伝学的操作を組み合わせて中脳辺縁系における抑制回路の機能的神経構造の特徴決定を行った研究を点検し,VTAのGABAニューロンがどのように報酬関連性学習および嫌悪関連学習を制御するのかを記載する。本稿ではまた,VTAのGABAニューロンに存在するGABAA受容体に直接作用する常用性薬剤の1群・ベンゾジアゼピン類(BDZs)を用いたこの神経回路系の薬理遺伝学的操作について議論する。これらの実験手法のそれぞれを用いて得られた結果から,局所のDAニューロン活性をVTAのGABAニューロンが双方向的に調節することで,行動レベルの報酬または嫌悪の基盤となることが示唆される。逆に,VTAからNAcまでの長距離性GABA投射は,コリン作動性介在ニューロン(CINs)の発火を一時停止させてNAcにおけるコリン作動性緊張を一過的に低下させるために,当該介在ニューロンを選択的に標的とすることにより,連合学習の調節が行われる。正常状態および病的状態における中脳辺縁系機能の十分な理解のために,VTA内部およびVTA外部における抑制回路機能のさらなる特徴決定が必要となる。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
中枢神経系  ,  精神科の基礎医学 

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