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J-GLOBAL ID：201402250837007729   整理番号：14A0779672

動物の縄張りパターンは何を告げるか?

What Does the Pattern of Territories of Animal Tell Us?

著者 (1件)： TANEMURA Masaharu (Inst. of Statistical Mathematics, Tokyo, JPN)
資料名： Forma (Web)  (Forma (Web))
巻： 27  号： Special Issue  ページ： S57-S58 (WEB ONLY)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0085A  ISSN： 2189-1311  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 多くの動物は春が近づくと繁殖行動を開始し,巣を作り,産卵して育児を行う。このためには縄張りが必要であるが,その形状はランダムではなく,一種の法則が存在する。例えば,口腔内で抱卵するティラピア,Tilapia mossambica雄は繁殖期に増殖穴を水底に一斉に掘り,砂を穴中央から縄張り周辺に吐き出し,生息密度が高いと吐出しで形成される砂壁は多角形の一定パターンを形成する。縄張り行動強度は動物種間および同一種内でも個体差があり,縄張りの形状は非常に多様化する。チリ南部の海岸付近でのハイイロカモメ,Larus modestusコロニーの営巣パターンとボロノイ分割で作成した縄張りパターンはTilapia mossambicaとは全く異なり,観察された縄張りの形状からその生息環境を推測することも可能で,統計学の興味深いテーマともなる。

シソーラス用語： *なわばり ,  パターン形成 ,  生息密度 ,  生息環境 ,  カモメ科 ,  *営巣 ,  ティラピア ,  *生存競争 ,  生息場所
準シソーラス用語： Larus modestus

分類 (1件)： 動物生態学一般  (EE03010W)

タイトルに関連する用語 (2件)： 動物 ,  縄張り