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J-GLOBAL ID:201402250995550588   整理番号:14A0655963

インドメタシンに曝された腸管上皮細胞におけるコラーゲンI生合成のダウンレギュレーション:比較プロテオーム解析

Down-regulation of collagen I biosynthesis in intestinal epithelial cells exposed to indomethacin: A comparative proteome analysis
著者 (8件):
資料名:
巻: 103  ページ: 35-46  発行年: 2014年05月30日 
JST資料番号: T0073A  ISSN: 1874-3919  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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インドメタシンのような非ステロイド性の抗炎症薬(NSAID)に関連した小腸粘膜傷害の正確なメカニズムは未だ明らかでない。そのメカニズムを明らかにするために,インドメタシンまたは溶剤対照による処理を行ったIEC-6細胞の二次元電気泳動とMALDI-TOF/TOF質量分析により,アップおよびダウンレギュレートされた蛋白質を同定した。これらの蛋白質中,コラーゲンIおよびコラーゲンIの生合成と成熟に関与する蛋白質はすべてインドメタシンによりダウンレギュレートされた。インドメタシンを投与したラット腸管粘膜の免疫組織化学染色により腸管細胞の先端面上のコラーゲンIの減少が認められた。コラーゲンIでコートしたプレートで増殖させたIEC-6細胞のインドメタシン誘導性の細胞死は顕著に抑制された。コラーゲン合成を抑制するプロリンアナログのcis-4-ヒドロキシ-L-プロリンは濃度依存的にIEC-6の細胞生存能を抑制した。細胞死はIEC-6細胞において内因性コラーゲンの低分子干渉RNA(siRNA)ノックダウンによっても誘導された。以上より,比較プロテオーム解析により,NSAID誘導性の腸損傷における重要なメカニズムとしてコラーゲンIのダウンレギュレーションを同定した。NSAID誘導性の小腸病変の正確なメカニズムは未だ不明である。それらを解明するために,NSAIDにより影響を受ける腸管細胞内の蛋白質の広範囲かつ系統的な同定が必須である。本検討では,インドメタシンにより発現低下した蛋白質はコラーゲンIとその合成と成熟に関与する蛋白質であることを発見した。また,免疫組織化学分析により,インドメタシンで処理したラットの腸管粘膜細胞はその先端面上のコラーゲンIの減少を示した。さらに,腸管粘膜細胞へのコラーゲンの細胞防御作用がコラーゲン合成阻害剤,内因性コラーゲンのsiRNAノックダウン,およびコラーゲンIでコートしたプレート上での細胞培養により証明された。これらの結果は,NSAID誘導性の小腸病変のメカニズムにおける小腸粘膜のコラーゲン合成の役割に関する重要な情報を提供する。Copyright 2014 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (4件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物科学研究法一般  ,  生物学的機能  ,  腸  ,  消化器の基礎医学 

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