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J-GLOBAL ID：201402251031077936   整理番号：14A0672095

大腸菌においてアンチセンスRNA, ArrS, の過剰発現は酸耐性を上昇させる

Overexpression of an antisense RNA, ArrS, increases the acid resistance of Escherichia coli

著者 (4件)： AISO Toshiko (Kyorin Univ., Tokyo, JPN) ,  KAMIYA Shigeru (Kyorin Univ. School of Medicine, Tokyo, JPN) ,  YONEZAWA Hideo (Kyorin Univ. School of Medicine, Tokyo, JPN) ,  GAMOU Shinobu (Kyorin Univ., Tokyo, JPN)
資料名： Microbiology  (Microbiology)
巻： 160  号： 5  ページ： 954-961  発行年： 2014年05月 
JST資料番号： E0043A  ISSN： 1350-0872  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 大腸菌においてはグルタミン酸-依存性の酸耐性系が存在するが,これには転写アクチベーターであるgadE遺伝子の最大の転写産物gadE T3 mRNAが関与し,その機能はその5’-非翻訳領域に結合するアンチセンスRNAであるArrSにより調節されている。一方arrSの発現は特に酸性条件下では定常期で誘導され,σ^SとGadEに依存している。本研究の目的は,大腸菌においてarrSを過剰発現させ,gadE発現の調節におけるArrSの役割を解析することである。その結果,細胞をpH 2.5に移して2時間後には過剰発現細胞で生存率が大きく上昇した。このときgadA, gadBC, gadEの発現も上昇した。同時にgadE T3 mRNAレベルは低下し,gadE T2 mRNAレベルは上昇した。このT2 mRNAはRNアーゼIIIによる切断の結果であり,5’-末端にリン酸基を持っていた。すなわちT2はT3の切断により生ずると推定された。これらの結果はArrSの過剰発現はgadEの発現を転写後に正に制御していることを示す。

シソーラス用語： *大腸菌 ,  *アンチセンスRNA ,  *遺伝子発現 ,  *耐酸性 ,  *mRNA ,  *pH依存性 ,  遺伝子
準シソーラス用語： arrS遺伝子 ,  gadE遺伝子 ,  過剰発現 ,  酸耐性

分類 (1件)： 微生物の生化学  (EG03020N)

タイトルに関連する用語 (4件)： 大腸菌 ,  アンチセンスRNA ,  過剰発現 ,  酸耐性