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J-GLOBAL ID：201402252975653952   整理番号：14A0642921

トポロジカル超伝導体における準古典的取扱いおよび奇-パリティー/トリプレット対応

Quasiclassical Treatment and Odd-Parity/Triplet Correspondence in Topological Superconductors

著者 (3件)： NAGAI Yuki (Japan Atomic Energy Agency, Chiba, JPN) ,  NAKAMURA Hiroki (Japan Atomic Energy Agency, Chiba, JPN) ,  MACHIDA Masahiko (Japan Atomic Energy Agency, Chiba, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 83  号： 5  ページ： 053705.1-053705.4  発行年： 2014年05月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 著者らはCu_xBi₂Se₃のような強いスピン-軌道結合をもつトポロジカル超伝導体に対する準古典的枠組みを構築している。準古典的取扱いの方法において,全体の準粒子波動関数からゆっくりと変化する成分を分解することにより,タイトバインディングモデルから導出された8x8マトリクスで表現される最初の大きなDirac Bogoliubov-de Genne(BdG)ハミルトニアンは4x4マトリクスに縮小される。結果として得られる方程式はシングレットまたはトリプレット超伝導体の見かけ上のスピン-軌道結合は消えているAndreev-型方程式と同等である。この定式化を用いて著者らはトポロジカル超伝導体における奇-パリティー超伝導性はスピン-トリプレットのものになることを見出している。さらに,準古典的取扱いにおいて,著者らはトポロジカル超伝導体においてトポロジカルに保護されているゼロ-エネルギー状態は非従来型超伝導体研究の長い歴史の中で確立されたAndreev束縛状態に対応することを示している。このことは明らかにトポロジカル超伝導体における低エネルギーの非トリビアルな超伝導的性質はスピン-トリプレット超伝導体の確立された理論的記述により解析可能であることを示している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *超伝導体 ,  セレン化物 ,  ビスマス化合物 ,  方程式 ,  パリティ ,  三重項 ,  準粒子 ,  強束縛近似 ,  束縛状態 ,  *スピン-軌道相互作用 ,  *トポロジカル超伝導体
準シソーラス用語： *Andreev束縛状態 ,  *Bogoliubov-de Gennes方程式 ,  セレン化ビスマス ,  タイトバインディングモデル ,  非従来型超伝導

分類 (1件)： 超伝導の基礎理論  (BM04010Y)

引用文献 (42件)：

• B. A. Bernevig, T. L. Hughes, and S.-C. Zhang, Science 314, 1757 (2006).
• Y. L. Chen, Z. K. Liu, J. G. Analytis, J.-H. Chu, H. J. Zhang, B. H. Yan, S.-K. Mo, R. G. Moore, D. H. Lu, I. R. Fisher, S. C. Zhang, Z. Hussain, and Z.-X. Shen, Phys. Rev. Lett. 105, 266401 (2010).
• L. Fu and C. L. Kane, Phys. Rev. B 76, 045302 (2007).
• L. Fu, C. L. Kane, and E. J. Mele, Phys. Rev. Lett. 98, 106803 (2007).
• M. Z. Hasan and C. L. Kane, Rev. Mod. Phys. 82, 3045 (2010), and references therein.

タイトルに関連する用語 (4件)： トポロジカル超伝導体 ,  取扱い ,  パリティー ,  トリプレット