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J-GLOBAL ID:201402253169642661   整理番号:14A0729713

Paterno-Buechi反応と質量分析による脂質中の二重結合の位置決定

Pinpointing Double Bonds in Lipids by Paterno-Buechi Reactions and Mass Spectrometry
著者 (2件):
資料名:
巻: 53  号: 10  ページ: 2592-2596  発行年: 2014年 
JST資料番号: H0127B  ISSN: 1433-7851  CODEN: ACIEAY  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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脂質の生物化学的及び生物物理的性質において重要な役割を果たしている脂質の不飽和脂肪酸(FA)鎖中の二重結合の位置を決定する新規の方法を開発した。この方法では,FA鎖中のC=C二重結合のPaterno-Buechi(P-B)反応と質量分析(MS)を組み合わせ用いる。P-B反応は古典的[2+2]光化学反応であり,紫外光照射によりアルデヒドまたはケトンのカルボニル基が対応するジラジカルに励起され,これがオレフィンのC=C二重結合と反応してオキセタン環を含む化合物を生成する。反応生成物に加熱,衝突活性化などによりエネルギーを加えると2通りの経路を通して逆P-B反応が起こる。経路の一つは元の反応物に戻る反応,第二の経路は初期C=C結合位置と初期カルボニル基のC-O結合位置での開裂により一つの新規オレフィンとケトンまたはアルデヒドを生成する反応であり,後者の生成物はC=C結合位置の情報を含む。従ってP-B反応とその逆反応とMSを組み合わせることにより元の脂質中の二重結合位置を決定できる。一つの二重結合を含むオレイン酸を用いてアセトンとのP-B反応/気相逆P-B反応と生成物のオンラインMS分析を行い,本方法により二重結合位置を決定できることを実証した。さらに単一FA鎖中に一つの二重結合を含むホスファチジルセリン,単一FA鎖中に二つの二重結合を含むリゾホスホコリン,3種類のホスホコリンから成る混合物,さらに酵母S.cerevisiaeからの抽出物に本方法を適用した。本方法によりそれぞれの不飽和FA鎖中の二重結合位置を決定できることを実証した。
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分類 (4件):
分類
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脂質一般  ,  油脂の性質  ,  質量分析  ,  光化学反応,ラジカル反応 
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
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