文献

J-GLOBAL ID：201402253840128510   整理番号：14A0022343

大気中物質の広域拡散とその影響 東京都におけるPM_2.5の観測と実態

著者 (1件)： 上野広行 (東京都環境公社 東京都環境科研)
資料名： 安全工学  (Journal of Japan Society for Safety Engineering)
巻： 52  号： 6  ページ： 388-393  発行年： 2013年12月15日 
JST資料番号： F0587A  ISSN： 0570-4480  CODEN： ANKOBG  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京都における2001年度から2012年度までのPM_2.5の質量濃度モニタリング結果を整理するとともに,2008年度に行われたPM_2.5調査結果の概要をまとめた。都内のPM_2.5濃度は広域的な濃度変動に支配されているが,地域的な汚染が上乗せされている状況であった。PM_2.5の主要な成分はEC,OC,硝酸塩,硫酸塩であり季節により組成が異なっていた。過去の調査と比較すると,自排局での低減が大きく,自動車排出ガス対策の効果が大きかった。CMB法やシミュレーションモデルにより推定した発生源寄与からは,自動車の寄与は10%程度であり,様々な発生源に対するきめ細かい対策が必要と考えられた。また,二次生成粒子に関する調査研究の充実,関東地方レベルでの広域連携が今後の課題と考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： 粒状物汚染 ,  *浮遊粒子状物質 ,  *大気拡散 ,  *環境モニタリング ,  炭素 ,  有機炭素 ,  硝酸塩 ,  硫酸塩 ,  季節的変動 ,  実態調査 ,  東京都 ,  *PM2.5
準シソーラス用語： 元素状炭素

分類 (2件)： 気圏環境汚染  (SB03020M) ,  粒状物調査測定  (SB03060E)

引用文献 (7件)：

• 1) 東京都環境局環境改善部編,東京都微小粒子状物質検 討会報告書及び資料集(2011)
• 2) 上野広行ら,東京都における夏季のPM_2.5 及び水溶性有 機炭素とオキシダント濃度との関係,大気環境学会誌,46, pp.124-130(2011).
• 3) 関東地方大気環境対策推進連絡会浮遊粒子状物質調査 会議,平成22 年度浮遊粒子状物質合同調査報告書(2012)
• 4) ムラタ計測器サービス株式会社,平成20 年度 環境省請 負業務結果報告書「平成20 年度 微小粒子状物質等実測調査(データ解析(発生源寄与濃度の推計)報告書)」(2009)
• 5) U. S. EPA, http://www.epa.gov/ttnchie1/software/ speciate/

タイトルに関連する用語 (6件)： 大気中 ,  物質 ,  広域 ,  拡散 ,  東京 ,  観測