抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
自動車工場のエンジン組立ラインで,エンジンフロント部のタイミングチェーンをガイドする部品部分のボルトの締め付け作業のロスが大きいことが判明した。そこでの締め付け作業をターゲットにして,VE対象の情報収集と改善策の検討を始めた。コンベア上で動いているエンジンの進行方法に進もうとしている力を,X(左右),Y(上下),Z(前後)に変換する方法を探り,1つの力を3つのパーツ(XYZの制御)で作り,それを組み合わせることで要求された機能を「からくり」で可能にできることを突き止めた。コンベア上で移動しているエンジンの組立位置と設置の基準となるガイドが,エンジン用治具ペレットと接触し追従して横移動すると,各ユニットが自動的に目的の機能を果たし,左右制御軸に取り付けられた締付機器がボルトと接触することで,締付を完了する。さらに,ラインでは2000ccと2500ccのエンジンが混流生産されているが,段替えプレートの設置で高さ10mmの差を解決し,自動段替できる「からくり改善」を考えた。以上の取り組みから,4人編成から2人編成での工程を実現し,コストハーフの目標を達成した。当然,からくり改善での装置改善であるから,追加エネルギーもなく既存の動力エネルギーのみで動作している。