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J-GLOBAL ID：201402254520576405   整理番号：14A0178465

漁業生物の資源・生態調査研究 1.15 シラウオ

著者 (1件)： 山口幹人 (北海道総合研究機構 中央水試)
資料名： 道総研中央水産試験場事業報告書
巻： 2012  ページ： 54-55  発行年： 2013年12月 
JST資料番号： J0671A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 石狩湾浅海域から石狩川水系下流域に分布するシラウオについて産卵場,産卵生態,成長,移動回遊経路等に関する知見に基づいた管理施策を実施するため,漁獲統計調査,生物標本測定を行い,資源状態をモニタリングした。石狩湾漁協石狩支所におけるシラウオの漁獲量は1986~1989年には石狩川水系で30~70tであったが,1990年以降は10t未満となり,2012年には109kgとごく低水準の状態が続いている。5月29日に刺網で漁獲されたシラウオは雄が3割,雌が7割で,石狩川では産卵期を通して性比が雄から雌に移ることが知られており,5月末時点で産卵が終了に向かっていたことがうかがわれた。体長のモードは雄が75~80mm,雌が85~90mmであった。2004年や2007年のように5t前後の漁獲が見られる年があること,未成魚を対象とした秋期の地曳網漁業が操業しておらず漁獲圧が減少したこと等から,現在は資源の回復が期待できる状況になると考えられる。今後モニタリングを通して資源動向を把握し,状況に合わせて回復施策を再度提案していく必要がある。

シソーラス用語： *サケ類 ,  *資源管理 ,  *監視 ,  性比 ,  産卵 ,  *漁獲量
準シソーラス用語： *シラウオ ,  モニタリング ,  *資源回復 ,  石狩川 ,  石狩湾 ,  体長組成

分類 (3件)： 魚類  (FH02020K) ,  漁場・漁況  (FH03020R) ,  個体群生態学  (EE03030S)

タイトルに関連する用語 (7件)： 漁業 ,  生物 ,  資源 ,  生態 ,  調査 ,  研究 ,  シラウオ