抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
多角形の受け皿を用いて砂山崩し実験を行った。円ではなく多角形(八角形)を用いることにより,砂山は角錐となり,その斜面はいくつかのセグメントに分割され,それぞれを独立した斜面とみなすことができる。ナダレは1つのセグメントの崩壊として発生することも多いが,複数のセグメントが同時多発的に崩壊して大きなナダレになることも稀ではない。これを「連動」とみなす。どのセグメントが崩壊したのかを観察するために,WEBカメラで一定間隔ごとに写真を撮り,ナダレの前後を比較した。この結果,大きなナダレは隣接するセグメントが同時に崩壊して発生することが確かめられた。また,砂の落下点を受け皿の中心からずらすと,同じ部分が毎回崩れるため,ナダレの周期と大きさに規則性が現れるが,落下点を中心付にすると,周期も大きさも規則性が減少する。この場合,ナダレの起こる時期と大きさを予測するのはかなり困難であるが,複数のセグメントが連動する場合,その中心となるセグメントの変化は直前になって小さくなる(静穏化)ことが見いだされた。その詳しいメカニズムの解明は今後の課題である。(著者抄録)