抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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RTX(R=希土類,T=3d/4d/5d遷移金属Sc,Ti,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Ru,Rh,Pd,Ag,Os,Ir,Pt,Au,X=pブロック元素Al,Ga,In,Si,Ge,Sn,As,Sb,Bi)シリーズは金属間化合物の巨大ファミリーである。これら化合物は組成に依存して異なる結晶構造で結晶化する。これら化合物が最近巨大磁気熱量効果(MCE)と磁気抵抗(MR)の面から脚光を浴びている。これら化合物の多くは六方晶,斜方晶,正方晶構造で結晶化し,いくつかは焼なまし温度により結晶構造が変化する。磁気秩序温度は極低温から室温より十分上の温度(約510K)まで変化する。結晶構造に依存して種々の磁気および電気特性を示す。これらの化合物はX線回折,中性子回折,磁気特性,熱容量,磁気熱量特性,電気抵抗,磁気抵抗,熱起電力,熱膨張,Hall効果,光学特性,XPS,Moessbauer分光法,ESR,μSR,NMR,NQR等の種々の手法,測定により特徴づけられている。電子構造,結晶場相互作用,交換相互作用の理論的計算に関するいくつかの仕事も報告されている。このシリーズの興味深い側面はこれらがKondo効果,重Fermion挙動,スピンガラス状態,中間価数,超伝導,複数磁気転移,メタ磁性,大MCE,大正負MR,スピン軌道補正,磁気ポーラロン挙動,擬似ギャップ効果のような多様な物理的性質を示すことである。Mnを除いてこれら化合物中の他の遷移金属は磁気モーメントを持たない。このためRMnX化合物は一般的に高い規則化温度を持つ。水素を用いた格子間改変は結晶構造と磁気特性をかなり変えることが見出されている。RTM化合物はまた構造および磁気特性への興味深い圧力効果を示す。要約するとこれらの化合物は広い温度範囲で多様な物理的性質を示す。本レビューはこれら化合物で得られた全ての重要な結果,特に過去数年で得られた結果をカバーすることを意図した。Copyright 2014 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
