抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,明治夜明け前の電気事情について,江戸時代における電気機器技術の形成について考察した。特に主体的な役割を果たしたのは,平賀源内,橋本宗吉,川本幸民の3人であった。平賀源内は本邦最初にエレキテルの開発を行った。橋本宗吉は蘭書から直接西欧電気学術を吸収し,さらにエレキテルの性能改良を行い,各種静電気実験を実施し,静電気学術の普及に貢献した。川本幸民は静電気から動電気に移る江戸末期に活躍し,電池,電磁機器,避雷針などの開発を行い,明治文明開花の礎を築いた。彼らの業績はまだまだ定性的概念の段階のものであるが,それでも,明治に入り流入してきた外来諸技術を吸収し,開花させた底流を形成させたと考える。