抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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接着・剥離の力学における形状の効果を議論した。粘着テープの剥離をモデル化して数式を導き圧力分布を求めると,剥離先端から離れたところでは圧縮応力が作用し,剥離先端に近づくにつれて垂直応力が圧縮から引張に変化した。実際の剥離では剥離先端に近づくまではモデル計算に一致したが,さらに近づくと引張応力は最大値を超えたあと減少するがゼロにならずほぼ一定かあるいは緩やかに上昇した。またヤモリの手足にある微細な繊維構造に着目し,ヤモリのような易接着・易剥離を人工的に実現するために,ステムの先端に末広がりのパッドがついたマッシュルーム構造を考えモデル解析をした。ステムだけでは最大引張応力は30MPaであったが,マッシュルーム構造では0.2MPaとかなり小さくなった。実際にステム先端に斜めにパッドを取り付け検討したところ,接着・剥離のON/OFFを実現できることが示唆された。