抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,我が国の建設マネジメントについては,二者構造の問題,設計変更における受発注者間の納得度の相違など多くの課題を抱えており,それを解決しようとする試みがなされているが,「組織」と「人」に着目し,心理・本能に基づく行動ととらえた研究はない.本研究では,これらの課題・問題点を,社会心理学の観点ならびに,人間の本能としての欲求の観点から解釈し,人間の本質的な欲求に基く行動としての分析を行った.その結果,二者構造執行形態から三者構造執行形態への移行は制度としてはより良い方向への変革とみることができるものの,本質的な人間の欲求に基づく行動としてとらえると,必ずしもFIDICに規定された第三者技術者の導入のみでは不十分であり,特に,統一・一貫性の欲求が人間の本能として存在することを踏まえ,個人主義的自己観の確立した個人の参画や,自律欲求を満たすような組織として「The Engineer」を導入することが有効であること等を考察した.(著者抄録)