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J-GLOBAL ID：201402261188890598   整理番号：14A1048122

松元ダムにおけるオオクチバスとブルーギルの駆除-人工産卵装置と捕獲装置を用いて-

著者 (4件)： 江川昂弘 (鹿児島大 水産) ,  山本智子 (鹿児島大 水産) ,  高山真由美 (かごしま市民環境会議) ,  中井克樹 (滋賀県琵琶湖博物館)
資料名： Nature of Kagoshima  (Nature of Kagoshima)
巻： 40  ページ： 95-99  発行年： 2014年05月29日 
JST資料番号： L8296A  ISSN： 1882-7551  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 外来生物法の対象となっているオオクチバス Micropterus salmoidesとブルーギル Lepomis macrochirusに対し,それぞれの成長段階に応じた駆除方法を検討した。オオクチバスについては吊り下げ式人工産卵装置の構造と設置場所による誘因効率の比較を行なうとともに天然産卵床の捜索も行なった。人工産卵装置とはフロートと重りを使い,産卵基質となる人工芝が水中で水平になるよう設計されたもので,ダム中央に設置した。ブルーギルについてはカニ籠や大型の籠網を使い,成魚を駆除した。その結果,天然産卵床は水深50cm~2mの木の根付近の砂礫地で2012年に5箇所,2013年に4箇所見つかった。12箇所設置した人工産卵装置への産卵は2012年に8回,2013年に19回確認された。この2年間の結果から,松元ダムでは衝立のある人工産卵装置を岸から離して設置することでオオクチバスの産卵を効率的に誘引できることが分かった。ブルーギルの籠網による捕獲は,大型の捕獲数が著しく多かった。カニ籠では場所による差が大きかった。蝟集装置は岸沿いに大型のものを設置するのが良いと考えられた。

シソーラス用語： *オオクチバス ,  *ブルーギル ,  *有害生物防除 ,  *有害動物 ,  産卵 ,  捕獲 ,  ダム ,  日本 ,  外来種
準シソーラス用語： Lepomis macrochirus ,  Micropterus salmoides ,  外来生物法 ,  *駆除 ,  松元ダム ,  *装置開発 ,  誘引 ,  蝟集

分類 (3件)： 魚類  (FH02020K) ,  漁労装置,漁具  (FH03040N) ,  増養殖の技術  (FH04020Y)

引用文献 (5件)：

• 鎌田健太郎・平出 亜・鴨下智裕・佐藤好史.2009.伊豆沼におけるサイドスキャンソナーを用いたオオクチバス産卵適地の抽出とその妥当性の検証.伊豆沼・内沼研究報告,3:31-40.
• 小西雅樹・北川哲郎・濱野 陽・細谷和海.2012.近畿大学バスバスターズによる外来魚駆除の取り組み.近畿大学農学部紀要,45:241-249.
• 中井克樹.2000.日本における外来魚問題の背景と現状~管理のための方向性をさぐる~.保全生態学研究,5: 171-180.
• 高橋清孝・須藤篤史・花輪正一.2007.オオクチバスの繁殖抑制を目的とした人工産卵床の開発.伊豆沼・内沼研究報告,1:35-46.
• 矢野 亮・大澤陽一郎・奥津励・桑原香弥美.2005.自然教育園におけるブルーギル・オオクチバスの密放流から駆除まで.自然教育園報告(Rept. Inst. Nat. Stu.), 36:9-20.

タイトルに関連する用語 (7件)： ダム ,  オオクチバス ,  ブルーギル ,  駆除 ,  人工 ,  産卵 ,  捕獲装置