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J-GLOBAL ID：201402262252269963   整理番号：14A0535053

水田雑草における除草剤抵抗性研究の現状

著者 (2件)： 内野彰 (農研機構 中央農業総合研究セ) ,  岩上哲史 (京大)
資料名： 雑草と作物の制御
号： 9  ページ： 3-6  発行年： 2014年03月31日 
JST資料番号： L6708A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水田雑草における除草剤抵抗性研究の現状を解説する。イヌホタルイ,コナギ等でスルフォニルウレア(SU)系除草剤抵抗性が多く確認されている。その抵抗性メカニズムは,作用点であるアセト乳酸シンターゼ(ALS)のアミノ酸置換による標的酵素の感受性低下である。このタイプの抵抗性は,SU剤だけでなくイミダゾリノン系,ピリミジニルカルボキシ系,トリアゾピリミジン系等で知られている。作用点の感受性低下以外では除草剤の吸収,移行の阻害や解毒代謝活性の増大等がその要因と思われ,実際チトクロームP450の活性増強が報告されている。日本でもオモダカでこの例が見られる。

シソーラス用語： アセト乳酸シンターゼ ,  *雑草 ,  *農薬耐性 ,  除草剤 ,  チトクロームP450 ,  オモダカ科 ,  カヤツリグサ科 ,  ミズアオイ科 ,  雑草防除
準シソーラス用語： イヌホタルイ ,  オモダカ ,  コナギ ,  スルフォニルウレア系除草剤 ,  *除草剤抵抗性 ,  *水田雑草

分類 (3件)： 雑草に対する農薬  (FB06030F) ,  雑草による植物被害  (FC04062J) ,  化学的防除  (FC05050X)

引用文献 (30件)：

• Uchino A, Ogata S, Kohara H, Yoshida S, Yoshioka T and Watanabe H (2007) Molecular basis of diverse responses to acetolactate synthase-inhibiting herbicides in sulfonylurea-resistant biotypes of Schoenoplectus juncoides. Weed Biol Manag 7, 89-96.
• 松田晃・青木大輔・内野彰 (2013) 山形県で発生するスルホニルウレア系除草剤抵抗性オモダカの交差抵抗性と ALS 遺伝子変異. 雑草研究 58(別).
• 角康一郎・大野修二・小川安則・清水力 (2006) ALS ドメイン A のプロリン変異と薬剤抵抗性の関係及び SU 抵抗性雑草の ALS 遺伝子解析. 雑草研究 51(別),140-141.
• Ohsako T and Tominaga T (2007) Nucleotide substitutions in the acetolactate synthase genes of sulfonylurea-resistant biotypes of Monochoria vaginalis (Pontederiaceae). Genes Genet Syst 82,207-215.
• Uchino A and Watanabe H (2002) Mutations in the acetolactate synthase genes of sulfonylurea-resistant biotypes of Lindernia spp. Weed Biol Manag 2,104-109.

タイトルに関連する用語 (4件)： 水田雑草 ,  除草剤抵抗性 ,  研究 ,  現状