抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,誘電体フィルムと微粒子を静電気力によって接触させ,微粒子が付着した誘電体フィルムを剥がす場合は高電圧を切断する,新たな静電清浄化技術を開発している。本報告では,微粒子サイズを2~20mmまで広げた結果について述べる。Si表面に付着したガラス球の除去試験を実施し,以下の点を明らかにした。(1)ガラス球の直径が2~20mmにおいて静電気力による除去が可能なことを示した。(2)ガラス球の除去率は低密度ポリエチレン(PE)より軟質ポリ塩化ビニル(PVC)の方が高い。(3)繰り返し除去試験により,PEの場合は1,500V以上の印加電圧で,PVCの場合は500V以上の印加電圧で,80%以上の除去率が得られた。(4)繰り返し除去試験では,最初に大きなガラス球が除去され,次第に小さなガラス球が除去される。誘電体フィルムとガラス球の直接接触が微粒子除去にとって重要であることを再確認した。(5)ガラス球サイズが105~125mm,40~90mm,2~20mmと微細化するにつれて除去率が低下した。印加電圧が3,000VでPEの場合,ガラス球サイズのそれぞれに対し,1回目の除去率は100%,80%,50%であった。