抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論の目的は,フランチャイズ・システムにおいて,本部はどのような場合に集権的な意思決定を行うのか,あるいはどのような場合に加盟店に意思決定権を委譲し,分権的な意思決定を行うのかを明らかにすることである。本論は,資産の契約不可能性と市場の不確実性に着目することによって,フランチャイズ・システムにおける集権化と分権化に関する仮説を導出して,その経験的妥当性を吟味するために,実証分析を行った。分析の結果,本部のノウハウやスキルを契約によって移転することができない場合,フランチャイズ・システムは集権化される一方,加盟店のノウハウやスキルを契約によって移転することができない場合,フランチャイズ・システムは分権化されるということが示された。さらに,市場が不確実で,なおかつ加盟店の情報を収集して適応する能力が契約不可能である場合,分権化が緩和されるということが示唆された。(著者抄録)