抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電気鉄道用変電所において,避雷器を設置してきたが,落雷による整流用変圧器の損傷被害は皆無にできてきない。最近の研究で,避雷器用の設置線のサージインピーダンス低減と,変電所の設置網の等電位化が有効で,過渡期間中の接地インピーダンスが定常状態よりも重要なことが示されてきた。JR西日本(株)は,14年前から変電所2箇所で,雷サージに対する接地インピーダンスを測定し,対策を施した。両変電所にわたる避雷用設置線のサージインピーダンスは,当初47.9Ωから123Ωの間にあり,管理値の5Ωをはるかに超えていた。このため避雷接地線を太くし,直径を200mm
2に増した。また導電性コンクリートを十文字に敷設して,等価半径を増加した。これらにより,サージインピーダンスは最大82.2Ωに低下し,さらに改善施工後12~14年を経て,その数値が20~40%低減し,土壌と接地線の密着度が向上したことを示唆した。また一部を除き,変電所敷地内の電位差が小さく,網状接地の効果も確認した。