文献
J-GLOBAL ID:201402266119522180   整理番号:14A1369005

不安および抑うつ表現型におけるセロトニン-前頭前野回路:前および後シナプス性5-HT1A受容体発現の重要な役割

Serotonin-prefrontal cortical circuitry in anxiety and depression phenotypes: pivotal role of pre- and post-synaptic 5-HT1A receptor expression
著者 (3件):
資料名:
巻: 2014  号: June  ページ: WEB ONLY  発行年: 2014年06月 
JST資料番号: U7035A  ISSN: 1662-5153  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
減少したセロトニン作動神経系の活動が不安および大うつ病に関係があるとされ,抗うつ剤はセロトニン系の長期活動を直接的または間接的に増加させる。セロトニン回路の主要構成因子は5-HT1A自己受容体であり,これはセロトニン系の「利得」を負に制御するための主要な細胞体樹状突起自己受容体として機能する。さらに,5-HT1Aヘテロ受容体は前頭前野(PFC),扁桃体,および海馬の後シナプスで多量に発現しており,恐怖,不安,ストレス,および認知に関するセロトニン活動を仲介する。特に,前頭前野において,5-HT1Aヘテロ受容体が少なくとも二種類の拮抗するニューロン集団(興奮性の錐体細胞および抑制性の介在ニューロン)で発現していることは重要である。げっ歯類モデルにより,5-HT1A受容体は不安様表現型および抑うつ様表現型に関連づけられ,前シナプスの5-HT1A受容体と後シナプスの5-HT1A受容体とが異なる役割を担うことが示されている。本総説では,5-HT1A受容体を含めたセロトニン系遺伝子のノックアウト,サプレッション,過剰発現または変異を有する,不安とうつ病の遺伝的マウスモデルにより得られたエビデンスを統合したセロトニン-前頭前野回路モデルを紹介する。このモデルでは,セロトニン活動がゼロ(抑うつ/攻撃性だが非不安)から低(不安/抑うつ),高(不安,非抑うつ)へと増大するにつれて,行動表現型に変化が認められるとする。うつ病において5-HT1A受容体の局所的有害変化をもたらすと思われる保存性の高い転写因子の1群(Deaf1,Freud-1/CC2D1A,Freud-2/CC2D1B,およびグルココルチコイド受容体など)が同定されて,将来の治療法ではこれらのメカニズムをどのように標的とすればいいかが示された。セロトニン(5-HT)受容体の役割およびこの受容体による錐体細胞集団と介在ニューロン集団の拮抗制御を詳細に調査する将来の研究では,不安およびうつ病におけるセロトニンの役割をよりよく理解し,より効果の高い標的化治療法を考案することが求められる。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
精神科の基礎医学  ,  中枢神経系  ,  細胞膜の受容体  ,  遺伝子発現 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです

前のページに戻る