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J-GLOBAL ID:201402266499401029   整理番号:14A0426192

能登「狼煙断層」の文化財としての研究-特に,「狼煙断層」の発生に伴う地殻変動の自然地形・低圧低温型沸石相変成作用・地質層序・考古学的石器石材等の文化財的観点からの評価について-

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資料名:
号: 11  ページ: 121-151  発行年: 2013年03月01日 
JST資料番号: L5834B  ISSN: 1881-8021  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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日本列島本州の中央域の海岸から日本海に向けて突出する能登半島の北東域の海岸には,新第三紀中新世の堆積岩や火山岩類を主とする岩層が分布し,そこに能登半島の基本的地形・地質に関与の造構造要因である略東西性及び南北性の2種類の断層が数多く走行する。この半硬化な堆積岩は,断層群の活動に起因する強横圧力と強摩擦力等の局所的な圧砕作用を受け,また,所謂,風化・続成作用が付加された,低レベルの,一種の変成作用が発生し,広義の珪化作用が生じ,このために本来の泥岩や頁岩の一部が瑪瑙・玉髄・タンパク石等に変化して,本来の泥岩や頁岩等の堆積岩の中に包含されている。かかる低圧低温変成相系の現象が断層と共在し,観察することのできるのは石川県では勿論,国内でも極めて稀少であり,貴重であり,更にその地域周辺に散在する国指定史跡の真脇遺跡を始めとする縄文時代や弥生時代の諸遺跡から検出の石器石材の原産地に特定される可能性の高い等,考古学的にも極めて価値が高い,と評価される。このように貴重な地域であるので,その実態について科学的観点から慎重に精査する事を目的として,この調査を行ったので,ここにその精査結果の要点を報告する。1)能登半島北岸地帯の珠洲市狼煙町海蝕崖等を構成する新第三紀中新世の堆積岩の中には泥岩・頁岩が現海岸に沿って堆積して以来,永年に亘る続成作用を始めとする諸作用に拠る規模の大きな,活断層の断層破砕作用や低変成の諸作用によって二次的に生成されたと推定される硬質暗灰褐色不透明玉髄(=フリント)と硬質縞状~均質白色玉髄が多く含まれている。2)これ等玉髄のうち,硬質暗灰褐色不透明玉髄(=フリント)の主要元素組成は,次のようである。SiO2...97~99% Mg2O...0.14~0.18% Na2O...0.45~0.48% Fe2O3...0.15~0.22%(mass%) 計 97.74~99.88%(mass%)3)これ等の玉髄は母岩やそれ等の最寄りに分布する岩層の岩相・構造及びその生成の過程等から,本来は堆積岩起源の岩層であると推定される。...(著者抄録)
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分類 (2件):
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第三紀  ,  地質構造・テクトニクス 
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