文献

J-GLOBAL ID：201402266526320621   整理番号：13A1955874

情報理論的に安全な秘密鍵共有と周辺話題 -データ圧縮と乱数生成のコラボレーション-

Information Theoretically Secure Key Agreement and Related Topics -Collaboration of Data Compression and Random Number Generation-

著者 (1件)： 渡辺峻 (徳島大学工学部知能情報工学科)
資料名： Fundamentals Review (Web)  (Fundamentals Review (Web))
巻： 7  号： 1  ページ： 38-50 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： U0221A  ISSN： 1882-0875  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,情報理論的に安全な秘密鍵共有とそれに関連するトピックについて概説する.まず,秘密鍵共有のモデルについて説明した後,鍵共有プロトコルが情報整合と秘匿増強と呼ばれる二つのステップから成ることを説明し,幾つかの安全性基準を紹介する.その後,情報整合の手段としてSlepian-Wolf 符号化と呼ばれるデータ圧縮法について説明する.次に,従来広く使われていた秘匿増強の方法について述べる.特に,その方法によって生成された秘密鍵は弱い安全性を満たすものの,その他の安全性基準は満たさないことを説明する.そして弱い安全性基準以外の基準を満足するにはどのように秘匿増強を行えばよいか説明する.更に,Slepian-Wolf 符号化と秘匿増強の一般化として,多端子情報源符号化問題と多端子乱数生成問題について説明する.これらの応用として,3者以上の正規ユーザ間での秘密鍵共有と秘匿関数計算について紹介する.(著者抄録)

シソーラス用語： 情報理論 ,  *安全性 ,  *秘密鍵暗号 ,  情報共有 ,  暗号鍵 ,  プライバシー ,  *データ圧縮 ,  *乱数発生 ,  安全基準 ,  プロトコル ,  *データ保護 ,  情報セキュリティ ,  情報源符号化 ,  誤り訂正符号 ,  ハッシュ関数
準シソーラス用語： Slepian-Wolf符号化 ,  鍵共有 ,  鍵共有プロトコル ,  情報整合

分類 (2件)： 符号理論  (ND02030R) ,  データ保護  (JD01020V)

引用文献 (46件)：

• (1) C. E. Shannon, “Communication theory of secrecy systems,” Bell Syst. Tech. J., vol. 28, no. 4, pp. 656–715, 1948.
• (2) W. Diffie and M. Hellman, “New direction in cryptography,” IEEE Trans. Inf. Theory, vol. 22, no. 6, pp. 644–654, Nov. 1976
• (3) I. Csisz´ar and J. K¨orner, “Broadcast channels with confidential messages,” IEEE Trans. Inf. Theory, vol. 24, no. 3, pp. 339–348, May 1979.
• (4) Y. Liang, H. V. Poor, and S. Shamai (Shitz),Information Theoretic Security, Now Publishers, 2009.
• (5) C. H. Bennett and G. Brassard, “Quantum cryptography: Public key distribution and coin tossing,” in Proceedings of IEEE International Conference on Computers Systems and Signal Processing, pp.175–179, Bangalore, India, Dec. 1984.

タイトルに関連する用語 (8件)： 情報理論 ,  秘密 ,  鍵共有 ,  周辺 ,  話題 ,  データ圧縮 ,  乱数生成 ,  コラボレーション