抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ある事象が発生した際に別の事象が生起しない現象を記述する負の相関ルール(負ルール)は非常に多く存在し,その効率的で高速な抽出計算法が求められている。本論文では,従来の支持度と確信度に基づく負ルールの抽出計算手法がボトムアップ型のために相互関係付けが難しく,効率的な枝刈りを行えないので左右の否定形の負ルールに焦点を絞り,トップダウン型の負ルール抽出アルゴリズムを提案した。まず,負ルールを絞り込むための評価尺度としてSC-有効性に無矛盾性条件を加えたSCC-有効性を提案し,そのうちの支持度に関する3条件を満たす場合(S-有効)の右否定形の負ルールをすべて抽出すると,構文的な変換処理によって左否定形のS-有効なルールを生成できる利点を説明した。次に,接尾木を用いて左右の否定形ルールの間に構造を導入し,重複性,支持度,極小性,左右の確信度の効率的な検査方法と探索木の枝刈り手法を提案した。本手法は右否定形のルールに関しては右極小なSCC-有効な負ルールをすべて生成し,左否定形のルールに対してはSCC-有効な負ルールをすべて生成するものでその完全性と健全性を証明した。また,2つの頻出アイテム集合を組み合わせて有効な負ルールを生成する実験を行い,支持度検査対の大幅な削減によって抽出計算が高速化できることを確かめた。