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J-GLOBAL ID：201402267644856770   整理番号：14A1040628

伝統陶芸と先端セラミックスの融合技術 チタン茶漉しの開発

著者 (1件)： 稲垣順一 (Mie Prefecture Ind. Res. Inst.)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 49  号： 9  ページ： 794-795  発行年： 2014年09月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 茶漉しの変遷をたどると,1穴~多穴,胴抜き,共茶漉し等さまざまな物がある。茶を漉しにくい深蒸茶に対応すること,安価であることを理由に,ステンレス網が低価格帯の急須で広く用いられているが,最近では腐食や金属臭耐性の面で優れるチタン網が注目されている。本稿はステンレス代替のチタン網を急須に適用した事例について説明する。チタンは,他の金属材料に比べ,厚いチタン酸化物層の不動態膜が形成される,そのため,腐食に強い材料と言われ,食品工業で多く用いられている。不動態膜の酸化層は,ルチル型の抗菌性も発現する。さらに,陽極酸化により自由に着色することが可能である。陶器質の急須は,精巧な共茶漉しの成形が難しいため,チタン茶漉しが向いていると言える。

シソーラス用語： *陶磁器 ,  製品開発 ,  *茶 ,  *フィルタ ,  金網 ,  *チタン ,  耐食性 ,  不動態化 ,  不動態皮膜 ,  抗細菌作用 ,  微生物汚染 ,  官能検査 ,  食品特性 ,  バイオフィルム形成 ,  物 ,  改変 ,  化成皮膜
準シソーラス用語： 抗菌性

分類 (3件)： セラミック・陶磁器の製造  (YC03020V) ,  せっ器・陶器・土器の性質  (YC03040R) ,  腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q)

引用文献 (7件)：

• 阿部清子,入間市博物館紀要, 8, 27-50 (2009).
• 菊池靖志,高温学会誌, 35, 104-110 (2009).
• 兼松秀行, 生貝 初, 黒田大介, 防錆管理, 55, 369-377(2011).
• 生貝初, 兼松秀行, バイオマテリアル, 29, 232-239(2011).
• D. Glindemann, et al., Ange. Chem Int'l Ed., 45, 7006-7009(2006).

タイトルに関連する用語 (6件)： 陶芸 ,  先端セラミックス ,  融合 ,  チタン ,  茶漉し ,  開発