抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,タブレットを利用する教育の実践的報告・提案である.昨今は,ICT利活用による教育の改革が,政府や地方自治体によって叫ばれている。佐賀県では,高校生全員に,タブレット端末を一台ずつ購入させ,教育の改善をはかろうというプロジェクトが開始された.著者らは,一般教育の授業の中で,情報教育,世界史,国語という異なる分野において,一台の端末がどのように利用できるか,その可能性を探った.世界史の授業では,タブレットに画像・映像などの教材を準備し,プレゼンテーションソフトによりスクリーンに表示して学生の理解を高める方法を採った.この結果,学生からは,豊富な資料でわかりやすいという感想があった.国語の授業においては,情報共有化による学び合いの一環として,的確な文章表現の紹介用ツールとして,効率的な添削指導の一助として,という目的のもとに,タブレット端末とデジタルペンを用いた授業を試行した.情報処理の授業では,これまで教科書・プリントなどの教材すべてをPDF化したものを授業で上映しつつ授業を行ってきたが,最新のタブレットに切り替えた結果,軽量で操作しやすく使い勝手が向上した.一方,見るだけになってしまい,自分の教科書での確認を怠ることで,後の実習等への影響が及ぶことも見られた。