文献

J-GLOBAL ID：201402268619377359   整理番号：14A1380670

センサネットワークを対象とした分散アルゴリズムの自律適応性と安定性に関する研究

著者 (1件)： 山内由紀子 (九大 大学院システム情報科学研究院)
資料名： 電気通信普及財団研究調査報告書(CD-ROM)
号： 27  ページ： 439-444  発行年： 2012年12月 
JST資料番号： J0374B  ISSN： 1346-0404  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： センサネットワークは,低能力な小形無線センサ端末で構成され,各無線端末は他の端末と無線通信を介して協調しながら観測データを収集する,一種の分散システムである。そこで,本稿では,センサネットワークを対象とした分散アルゴリズムの自律適応性と安定性に関する研究を行った。具体的には,まず,分散システムの諸定義を示し,2つの性質(単調収束性,出力単調収束性)を同時に持つ自己安定アルゴリズム(各計算機が絶えず他の計算機と情報を交換しながら,自身の計算結果を更新することで,システム全体が状況の変化に追従することを実現するアルゴリズム)の実現可能性について述べた。さらに,センサネットワークにおける自己安定データ収集手法(シンク端末をシンクとするDAGを構成する自己安定アルゴリズムとこのDAGデータ収集アルゴリズムから成る)とストリームデータからの頻出アイテム検知手法(入力ストリーム中のアイテムの一様乱択により,頻出アイテムを検知する)について説明した。

シソーラス用語： *センサネットワーク ,  *無線伝送 ,  センサ ,  通信装置 ,  *自律分散系 ,  *分散アルゴリズム ,  収束 ,  *安定化 ,  データ収集 ,  適応性 ,  安定性 ,  測定データ ,  有向グラフ ,  データ処理 ,  設計 ,  *通信運用管理
準シソーラス用語： DAG【グラフ】 ,  アルゴリズム設計 ,  ストリーム処理 ,  *自己安定化 ,  *自律分散システム ,  収束性 ,  *無線センサネットワーク ,  無線端末

分類 (2件)： 移動通信  (ND08030H) ,  計測機器一般  (AD02000X)

引用文献 (8件)：

• N. Burri, P. von Rickenbach, and R. Wattenhofer. Dozer: Ultra-low power data gathering in sensor networks. In Proc. of IPSN 2007, pp. 250-259.
• E.D. Demaine, A. Lopez-Ortiz, and J.I. Munro. Frequency estimation of internet packet streams with limited space. In Proc. of ESA 2002, pp.348--360.
• J. Deng, Y.S. Han, W.B. Heinzelman, and P.K. Varshney. Balanced energy sleep scheduling scheme for high-density cluster-based sensor networks. Computer Communications, 28, pp. 1631-1642, 2005.
• E.W. Dijkstra. Self-stabilizing systems in spite of distributed control. Communications of ACM, 17. (11), pp.643-644, 1974.
• S. Dolev. Self-stabilization. The MIT Press, 2000.

タイトルに関連する用語 (6件)： センサネットワーク ,  分散アルゴリズム ,  自律 ,  適応性 ,  安定性 ,  研究