抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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環境条件や運動負荷条件を統一した実験室実験により,先のフィールド実験の結果を検証すると共に,温熱生理的不快を軽減する方策のひとつとして,乳房全摘術後者の多くが使用し早急な改善が望まれるシリコン製の補整パッドの素材・構造・形状面での改良がパッドの熱的物性と装着時の衣服内気候に及ぼす影響を検討した。その結果,ブラジャー内温度は全摘術後者・温存術後者共に術側が健側に比べて高く,湿度は全摘術後者では術側が健側よりも高く,温存術後者では術側が健側よりもやや低い傾向を示した。特に全摘術後者のシリコンパッドを装着した術側では著しい高温多湿状態が観察された。そこで異なる3種類のシリコンパッドを装着した時の衣服内気候を比較した結果,温度調整素材を内包する製品や肌面に凹凸をもたせた製品では,パッド内の温度・湿度が低い値を示した。このことから,パッドの改良により装着時の温熱的不快感を軽減できる可能性が示唆された。