抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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20110年9月,紀伊半島では台風12号の襲来により深層崩壊が多く発生し,それによる河道閉塞が17箇所で発生した。2008年以降「深層崩壊の発生の恐れあのある渓流マニュアル(案)」による調査が進められ,紀伊半島においても調査が行われていた。今回,これまでの渓流レベル調査結果を2011年9月に発生した深層崩壊地を用いて検証し,深層崩壊跡地と関連が高いかを調査し,マニュアルの危険渓流抽出手法が妥当であったかを検証した。検証は渓流レベル調査実施範囲内で発生した深層崩壊51箇所について発生した渓流数を地質帯別・危険度別に数え,渓流単位で発生率を算出した。マニュアルによって危険渓流を抽出した結果は,各地質帯で危険度が高い渓流ほど台風12号による深層崩壊発生率が高くなることから,概ね妥当であったと考えられる。