文献

J-GLOBAL ID：201402269787502807   整理番号：13A1957858

フローティング型地下ダムにおける淡水貯留シミュレーション 石灰岩中の残留塩分の効果と周辺淡水レンズへの影響の検討

Numerical Simulation of Freshwater Storing in a Floating Underground Dam: Studies on the Influence of Residual Salinity in Limestone and the Impact of Pre-existing Freshwater lens

著者 (3件)： 増岡健太郎 (大成建設) ,  山本肇 (大成建設) ,  青木智幸 (大成建設)
資料名： 大成建設技術センター報(CD-ROM)  (Report of Taise Technology Center (CD-ROM))
号： 46  ページ： ROMBUNNO.52  発行年： 2013年12月01日 
JST資料番号： G0744B  ISSN： 1348-3366  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 環礁島での淡水レンズ強化技術として,フローティング型地下ダムが注目されている。本研究では,1)淡水貯留時の残留塩分と,2)ダム建設後の塩淡境界挙動を,室内試験および数値解析により検討した。1)に関して,X線CTを用いた室内試験を実施した結果,水溶液で飽和された琉球石灰岩が淡水で置換される場合,塩分濃度が十分に低下するのに長期間を要することが確認できた。X線CT画像からは,比較的大きな空隙における水溶液の残留と,基質部における濃度低下が確認でき,濃度低下の遅延に影響を与えていると考えられた。また,多成分多相流解析コードTOUGH2の二重空隙モデルにより,試験結果の再現が可能であることを確認した。2)に関して,沖縄県多良間島を想定した数値解析による検討を実施した。その結果,部分的な止水壁深度の調整や自然地下水流の阻害の低減といった点を考慮することで,既存淡水レンズへの影響を十分に少なくする事が可能と考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *地下ダム ,  礁 ,  島 ,  X線CT ,  屋内試験 ,  数値解析 ,  石灰岩 ,  沖縄県 ,  止水壁 ,  深さ ,  *貯留 ,  *淡水 ,  地下水 ,  地下水流 ,  モデル ,  間隙 ,  数 ,  *シミュレーション
準シソーラス用語： *フローティング型地下ダム ,  環礁島 ,  止水壁深度 ,  淡水レンズ ,  淡水貯留 ,  琉球石灰岩 ,  二重空隙モデル

分類 (2件)： ダム一般  (RC16010D) ,  海中施設  (RC14030L)

引用文献 (22件)：

• Underwood, M. R., Peterson, F. L., Voss, C. I. : Groundwater Lens Dynamics of Atoll Island, Water Resources Research, Vol. 28, Issue 11, pages 2889-2902, 1992.
• White, I, : Fresh groundwater lens recharge, Bonriki, Kiribati, preliminary report, IHP-V Project 6-1, UNESCO, Paris, 1996.
• 中田聡史:環礁州島における水資源と淡水レンズの劣化水環境学会誌, Vol.33(A),No.8, 2010
• SOPAC : An Overview of Integrated Water Resources Management in Pacific Island Countries, A National and Regional Assessment, SOPAC Miscellaneous Report 554 Revised Edition, 2004.
• IPCC: Climate Change 2007 Impacts Adaptation and Vulnerability, Fourth Assessment Report, 2007.

タイトルに関連する用語 (9件)： 地下ダム ,  淡水 ,  貯留 ,  シミュレーション ,  石灰岩 ,  残留 ,  塩分 ,  周辺 ,  淡水レンズ