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J-GLOBAL ID：201402270056846785   整理番号：14A0193086

アクリル酸エステルの配合によるジアリルフタレート樹脂の硬化物物性への影響

Effects on the Cured Properties of Diallyl Phthalate Resin by Blending of Acrylate Ester

著者 (3件)： 大塚恵子 (大阪市工研) ,  木村肇 (大阪市工研) ,  松本明博 (大阪市工研)
資料名： ネットワークポリマー  (Journal of Network Polymer, Japan)
巻： 35  号： 1  ページ： 24-30  発行年： 2014年01月10日 
JST資料番号： Z0934A  ISSN： 1342-0577  CODEN： NPORF2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ジアリルフタレート樹脂の接着性と靭性向上を目的として,ポリエチレングリコールユニットの異なるアクリル酸エステルをジアリルフタレート樹脂に配合し,ラジカル重合で同時に反応させることで相互侵入高分子網目構造(IPN)を形成させた。破壊靭性値,およびはく離接着強度とせん断接着強度は,アクリル酸エステルのポリエチレングリコールユニットの分子量や配合割合が大きくなるに従って大きく向上した。特にポリエチレングリコールユニットの分子量が大きい場合に,破壊靭性値と接着強度はジアリルフタレート樹脂と比較して2倍以上の値を示した。これは,ポリエチレングリコールユニットの導入による柔軟性付与,および柔軟性付与により硬化過程で生じる接着剤層の内部応力が緩和されるためであると考えられ,動的粘弾性挙動と一致した。また,ポリエチレングリコールユニットの分子量の小さいアクリル酸エステルを配合した場合やポリエチレングリコールユニットの分子量の大きいアクリル酸エステルの配合割合が小さい場合には,ジアリルフタレート樹脂にアクリル酸エステルが相溶したIPNを形成した。一方,ポリエチレングリコールユニットの分子量の大きいアクリル酸エステルを20wt%以上配合した場合には,ジアリルフタレート樹脂架橋構造中にアクリル酸エステルが分子レベルで微分散した相分離型IPNを形成した。(著者抄録)

シソーラス用語： カルボン酸エステル ,  ビニル化合物 ,  脂肪族カルボン酸 ,  不飽和カルボン酸 ,  *フタル酸ジアリル樹脂 ,  性質 ,  靱性 ,  ポリマブレンド ,  ラジカル重合 ,  *IPN重合体 ,  *破壊靱性 ,  強度 ,  *接着強さ ,  依存性 ,  ポリエチレンオキシド ,  相分離
準シソーラス用語： アクリル酸エステル ,  *ジアリルフタレート樹脂 ,  接着性 ,  相互侵入高分子ネットワーク ,  剥離強さ ,  剪断接着強さ ,  添加量依存性 ,  ポリエチレングリコール ,  分子量依存性

分類 (2件)： 重縮合  (CG04050Z) ,  物理的性質一般  (YH02021U)

引用文献 (19件)：

• R. R. Chance, “Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,” vol. 4, Wiley Interscience, New York (1986) p. 797.
• H. A. Essawy and N. H. Essawy, J. Appi. Polym. Sci., 127, 4505 (2006).
• H. Kishi, A. Fujita, H. Miyazaki, S. Matsuda, and A. Murakami, J. Appi. Polym. Sci., 102, 2285 (2006).
• N. Yokoyama, Y. Nonaka, T. Kurata, S. Sakai, S. Takahashi, and T. Kasemura, J. Appi. Polym. Sci., 104, 1702 (2007).
• S. Choi, S. Maul, A. Stewart, and H. R. Hamilton, Polym. Eng. Sci., 53, 283 (2013).

タイトルに関連する用語 (5件)： アクリル酸エステル ,  配合 ,  ジアリルフタレート樹脂 ,  硬化物 ,  物性