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J-GLOBAL ID:201402270096654021   整理番号:14A0227156

マスターのいぶり出し タバコにおけるニコチン生合成のための転写制御因子

Smoking out the masters: transcriptional regulators for nicotine biosynthesis in tobacco
著者 (2件):
資料名:
巻: 30  号:ページ: 217-224 (J-STAGE)  発行年: 2013年 
JST資料番号: L0316A  ISSN: 1342-4580  CODEN: PLBIF6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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ニコチンおよびトロパンアルカロイドは,ある種のナス科で産生される特殊な代謝産物で,これらのうちのいくつかは薬理学的試薬として使用されている。タバコ植物においてニコチンは,草食性昆虫に対する防御的毒素で,ジャスモン酸(JA)シグナル伝達がニコチン生合成を誘導する。ニコチン経路のJA-応答性構造遺伝子が,低-ニコチンタバコ突然変異株においてダウンレギュレートされており,NICOTINE1とNICOTINE2(NIC1とNIC2)の2つの遺伝子座に変異対立遺伝子を持っていることがわかった。相同的ERF転写因子をコードするJA-応答性遺伝子のグループは,NIC2遺伝子座においてクラスタ化しており,突然変異株では欠損していた。これらのNIC2-遺伝子座ERFsは,プロモーターにあるGCC-likeボックスの認識により,生合成経路の構造遺伝子をアップレギュレートする。そして,下流に標的遺伝子を持つニコチン生合成のため,レギュロンを成形する。JAシグナル伝達の3つの基本的化合物であるCOI1,JAZ,およびMYC2は,タバコにおけるJA-誘導ニコチン形成に必須である。bHLH転写因子であるMYC2は,構造遺伝子を正方向に制御する。この制御はプロモーターのGボックスの認識による直接的なものと,NIC2-遺伝子座ERF遺伝子のアップレギュレートによる間接的なものがある。ニコチン制御の分子的解明は,広範囲にわたる植物化学物質のJA-依存的な制御のさらなる理解に繋がるだろう。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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し好料作物  ,  植物の生化学 
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