文献

J-GLOBAL ID：201402270150018802   整理番号：14A0239271

穴あきマルチ栽培がウメの生育環境と収量に与える影響

The Influence of Hole-mulching Culture on the Growth Circumstance and Yield of Plum

著者 (4件)： YUN Wu (岐阜大) ,  千家正照 (岐阜大 応用生物科学) ,  伊藤健吾 (岐阜大 応用生物科学) ,  矢野宗治 (岐阜大 岐阜フィールド科学教育研究セ)
資料名： Journal of Rainwater Catchment Systems  (Journal of Rainwater Catchment Systems)
巻： 19  号： 2  ページ： 43-49  発行年： 2014年01月 
JST資料番号： L4234A  ISSN： 1343-8646  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 浅根性のウメに対しては,土壌面の蒸発散を抑制するためにビニールで被覆栽培するマルチ栽培の効果が認められているが,一方でこの方法では土壌への雨水侵入が抑制される。本研究では土壌面蒸発の抑制に加え,降雨有効化の機能を与えることを目的として雨水が侵入できるように等間隔で穴を空けたビニールマットで土壌面を被覆する「穴あきマット」を検討した。栽培試験の結果,穴あきマルチは非マルチ区と比較して降雨時に25%大きい水分増加率があり,降雨の有効化が期待できた。また,土壌面蒸発は非マルチ区の約3分の1まで抑制されていた。また収穫調査では,穴あきマルチの生産量は通常のマルチに対してほぼ同程度かやや少なくなる傾向を示した。

シソーラス用語： *ウメ ,  *マルチ ,  浸透 ,  蒸発抑制 ,  栽培試験 ,  穴 ,  *土壌水 ,  降雨 ,  雨水浸透
準シソーラス用語： *穴あきマルチ

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  土壌管理  (FB04070J)

引用文献 (11件)：

• [1] 木野秀樹 (2011): 果実日本 10 (66), 日本園芸農業協同組合連合会, pp. 21-26.
• [2] 気象庁 (2013): 岐阜地方気象台, http://www.jma-net.go.jp/gifu/ (参照: 2013-03-01).
• [3] 駒野小百介・小林恭一 (2007): 屈折糖度計を用いた福井ウメの干し上がり具合の判定法, 福井県農業試験場研究報告, 44, pp. 31-33.
• [4] 三浦健志・奥野林太郎 (1993): ペンマン式による蒸発散位計算法の詳細, 農土論集, 164, pp. 157-163.
• [5] 森永邦久・吉川弘恭・草場新之助・島崎昌彦・中尾誠司・星 典宏・谷川美典 (2010): カンキツのマルチ・点滴かん水同時施肥システムの開発と普及, 園学研, 9 (2), pp. 129-135.

タイトルに関連する用語 (5件)： 穴あき ,  マルチ栽培 ,  ウメ ,  生育環境 ,  収量