抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アシナガバチの生活史について解説した。アシナガバチの生活史は,社会生活の場となる巣の創設から始まる。巣の創設方法には,創設メスが働き蜂を伴わずにコロニーをスタートさせる独立創設と働き蜂と繁殖メスが共同でスタートさせる巣別れ創設(分封,分蜂)がある。独立創設は温帯域および熱帯域で見られ,巣別れ創設は熱帯域に限られる。最初に,温帯域での生活史について述べ,基本的な生活史からの逸脱として,女王を失ったコロニー(オーファンコロニー)での働き蜂による産卵,機能的な女王がいるコロニーでの働き蜂の産卵,女王の交替,早期羽化オス(early male)および働き蜂によるコロニーの創設について記した。次いで,冷温帯での生活史および熱帯での生活史について概説した。最後に,アシナガバチの個体群生態として,コロニーの生存曲線,巣内で育つ個体の生存曲線およびオーファンコロニーで生産されるオスの割合について記した。